植物の水やりをする場合、本当に良い水はどれなのか考えたことがあるでしょうか。
水道水、浄水、雨水では、植物にとってどれが一番良い水と言えるのかについて解説していきます。
植物にとっての水道水とは
いつも何気なくやっている水やりの水は、本来であればどんな水が植物にとって本当に良いのか気になるところではないでしょうか。
そこで、水道水と浄水、雨水の中で植物にとって本当に良い水とはどれなのかについて解説していきます。
まず考えたい水として、私たち人間にとって最も身近にある水道水についてはどうなのでしょうか。
ご存知の通り、水道水は人間が安全な状態で水を飲むことが出来るようにするために塩素や消毒のための薬剤が多く含まれており、それ以外にも重金属などが含まれていることがあります。
普段、水道の蛇口から出た水道水をそのまま植物に水やりをしている人が多いと思われます。
確かに、水道水であっても植物は普通に育つので問題ないと言えるのかもしれませんが、植物の体にとっては実際どうなのかというのは微妙なところなのではないでしょうか。
水道水の浄水は?
では、同じ水道水でも浄水したものはどうなのでしょうか。
水道水よりは不純物を取り除いているので、植物にとっては良いような感じがしますが、実際のところはどうなのか気になるところと言えるでしょう。
浄水した水は普通の水道水よりも良さそうな気がしますが、もともとが水道水という点ではあまり変わりはないのかもしれません。
例えば、金魚を入れる水槽に入れる水は半日くらい汲み置いて日光に当ててから使用したり、脱塩素剤などを入れて塩素を抜いたりするのが一般的でしたが、最近の水道水は昔ほど塩素もひどくないために、浄水したとしても変化が感じられないのは仕方ないことなのかもしれません。
植物にとっての雨水は?
植物の水やりをする上で、最後に雨水はどうなのか考えていきたいところですが、実はこの雨水こそが植物にとっては一番良いとされている水であることをご存知でしょうか。
なぜ、雨水が植物にとって良いかと言われている理由としては、含まれている成分に違いがあるからとされています。
雨水に多く含まれている成分は、実は植物にとって非常に大切な成分であるとされており、植物の成長にとって重要な窒素、リン酸、カリウムなどが含まれているのです。
特に、昔から雷があると豊作になると言われるように、雷雨は非常に植物にとって良い雨水とされており、通常の雨水の1.5倍も多い窒素を含んでいると言われています。
雷を別の言い方をすると「稲妻」ということがありますが、これは雷雨が植物にとって豊作をもたらすことから、このような感じにあてはめられたとされているのです。
ただし、同じ雨水であっても酸性雨の場合には植物を枯らしてしまう影響もあるので注意が必要と言えますが、植物にとって一番良いのは雨水であることが理解できたのではないでしょうか。