植物は地球上に存在する様々な生き物の中でも寿命が比較的長い方であるため、中には寿命がないという噂もあるようですが本当なのでしょうか。
植物に寿命がないのは嘘なのか本当なのか、どのくらい長く生きるのかについて解説していきます。
植物に寿命がないというのは嘘?本当?
植物は長寿で知られていますが、実際に寿命があるのかないのか気になるところです。
非常に長生きする種類が多いため、寿命がないように思われがちですが、ないわけではないというのが事実と言えます。
あるにはあるにしろ、人間よりもはるかに長生きする種類がいるため寿命がないように感じてそう思うのかもしれませんが、どんな生き物にも基本的に寿命があるように、当然植物にも寿命があると考えて良いでしょう。
そのため、植物に寿命がないという噂の真相は嘘ということになります。
植物の中で寿命が長い種類は?
植物には寿命がないわけではないものの、非常に長生きするものもいるため、ないと思われていることも多いようです。
では、植物の中で寿命が長い種類とはどんな植物なのでしょうか。
実は植物には寿命が長い種類は多くいるとされており、南アメリカの標高3200~4500メートルに自生するヤレータという、見た目が苔のような植物は樹齢3000年を超える個体が多いと言われており、それが平均寿命なのかもっと長生きするのかどうかはまだわからないようです。
世界で一番古い木と言われている、オウシュウトウヒという植物は樹齢9550年と言われており、南アフリカのプレトリアのアンダーグラウンド・フォレストは1万3000歳、ユタ州フィッシュレイクのアメリカヤマナラシは8万歳とも言われています。
また、鹿児島県の屋久島にある縄文杉は樹齢2000~7000年と言われており、日本で栽培されることの多い盆栽も、種類によっては樹齢1000年を超える種類もいるとされているようです。
最も寿命が短い植物はいる?
逆に、最も寿命が短い植物はいるのでしょうか。
比較的長生きする種類も数多くいるとされている植物ですが、もちろん寿命が短い植物もいるとされています。
発芽して開化し、結実まで数日という砂漠短命植物である「desert ephemerals」という植物もいますし、シロイズナズナという植物は2か月ほどで開花して結実をすると枯れてしまうなど、長生きするだけでなく意外に短命の植物もいるようです。
ただ、植物の中には、自分が育つ環境が揃うまでじっくりと待ち、良い環境ができたと思って初めて開化する種類もいることから、ただ寿命が短いなど人間の物差しで測るのは少しおこがましいのかもしれません。
実は植物は、人間が思っている以上にたくましく、頭の良い生き物であると言えるのかもしれませんね。