天然のやすりとして古くから親しまれているトクサですが、実際にはどのような植物なのかご存知でしょうか。
また、トクサの育て方や育てる上でのポイントなどについて解説していきます。
トクサってどんな植物?
トクサという名前を聞いたことがあっても、実際にはどんな植物なのかイメージできないという人も多いのではないでしょうか。
トクサは北米やヨーロッパ、北アジアなどを原産国とするシダ植物で、スギナ(ツクシ)などと同じ仲間とされています。
原産国は日本ではないのですが、日本では北海道から本州中部にかけての山間部に生息しているので、あまり見かける人も少ないかもしれません。
見た目が和風テイストであるせいか、日本庭園などにもしばしば植えられることが多いようです。
表面がざらざらしてやすりのような状態になっており、今現在でもつげぐしや漆器の加工などで用いられ、やすりとして使われることがあるとされています。
それ以外にも、サックスやクラリネットの楽器のリードの調整などにも利用されているようです。
トクサの育て方とは
天然のやすりとしても重宝されているトクサですが、どのように育てていくのか気になるところです。
トクサの育て方としては、耐陰性がある植物ですので、直射日光は避けて明るい日陰で育てるのが良いとされています。
生育期は春から秋にかけてとされており、殆どの植物は地植えだとあまり水をやらなくてよいことになっていることが多いですがトクサに関しては生育期は地植え、鉢植えに関係なく土が乾いていたらたっぷりと水やりをするのが良いとされています。
生育が気になるようなら薬液タイプの肥料をあげるのも良いとされていますが、基本的には肥料がなくても良く育つとされているようです。
トクサを上手に育てる上でのポイントについて
では、トクサを上手に育てる上でのポイントについて解説していきます。
トクサは花が咲かないので華やかさはありませんが、日本庭園にも馴染むような落ち着いた雰囲気が魅力的な植物ですので、自宅の庭に高さを揃えて並べて育てるだけでも雰囲気ある庭作りができるのではないでしょうか。
増やし方としても、挿し木や株分けなどで簡単に増やすことが出来るとされています。
ただ一つ気を付けたいポイントとしては、もともとは湿地帯を好む植物ですので極端に乾燥するような土地では育たない可能性があるので注意しましょう。
日陰でも十分に育ちますが、直射日光は苦手なので強い日差しを当て過ぎないように気を付けることをおすすめします。