植物において根は非常に大切な部分とされていますが、その中でも成長点というのはどこにあるのかご存知でしょうか。
また、植物の根の構造についても解説していきます。
そもそも植物の成長点って?
植物が育つ過程において、どのように成長していくのかというのは非常に気になるところと言えますが、植物と関わっていると成長点という言葉を耳にすることが多いかと思われます。
そもそも、植物において成長点とはどういう意味があるのがご存知でしょうか。
成長点とは、植物の体において新しく成長するための分裂組織がある点のことを指すとされています。
実はその部分というのは盛んに細胞分裂が行われている部分であり、そこを切ってしまうとそのまま植物の成長が中断されてしまいますので、選定などを行う場合には注意が必要とされています。
成長点は、植物の体の様々な部分に存在するとされていますが、根においてはどの部分にあるのでしょうか。
植物の成長点はどこにある?
植物は成長するための分裂組織が集中している成長点というのがあり、そこから成長して枝や葉を伸ばしていくのですが、どこにあるのか気になるところです。
植物における成長点はどこにあるのかというと、殆どの場合先端にあるとされています。
根に限らず、枝などの場合にも成長点は先端にあるとされているのですが、そもそもなぜ成長点はその先端にあるのでしょうか。
その理由としては、植物の細胞は動物の細胞のように移動しないことが関係しています。
植物の細胞は移動しないため、身体を成長させるためには積木式に重ねて成長しなければいけないのです。
その場合、もしも先端以外の部分に成長点があるとそこかしこでそれぞれで成長をしてしまい、もともとの体の組織を壊しかねないため、成長点は植物の先端にあるとされているのです。
根の構造は違う?
基本的に、植物が成長する際には成長点から成長していくものであり、植物が光合成をして成長する構造上、最も光が当たる部分に成長点があればより成長しやすくなると言えます。
そのため、上に向かって成長する一番先端に成長点があるというのは、植物が成長して体を大きくしていく上で最も効率の良い構造だと言えるのです。
しかし、実は根においてはその構造が少し異なるとされています。
多くの人がご存知の通り、根は上を向いているのではなく下を向いており光合成はしません。
根は、土から様々な栄養分や水分を吸収して、そこから植物の体にそれを隅々に送っていく役目をしています。
もちろん、茎や葉っぱ、枝などと同じく植物の一部である根も細胞が動かないのですが、根の場合に関してはもともとの細胞組織を突き破って成長し、また葉っぱや枝などと違い成長点は寝の様々な部分に合ってそれぞれで成長し枝分かれする構造になっているのです。
つまり、根というのは同じ植物の一部であっても、枝や葉っぱとは少し異なる成長をする構造にできているということになります。