みなさんは園芸で、土の性質を気にかけていますか?
野菜や植物を育てるときに、はじめは育てるものにあった性質の土を選びますが、そのあとはどうでしょう。
急に成長がうまくいかなくなったり、最悪は枯れてしまったりしていませんか?
今回はその中でも、粘土質の土になってしまった場合の土壌改良の方法について、解説をしていきたいと思います。
粘土質の土とはどのような土?
みなさんは、粘土質という土がどのような土か知っていますか?
粘土質の土は字のごとく、粘土のような土です。
特徴としては、握ると塊になることや乾燥するとカチカチになってしまうことなどが挙げられます。
この特徴だけで、園芸に不向きな土であることがわかりますね。
フカフカの土に比べて、空気量が少ないことが1つの原因としてあります。
では、粘土質の土は再生することができるのでしょうか?
できる場合はどのような方法で、土壌改良していけば良いのでしょうか?
次は、粘土質の土の土壌改良方法について、解説をしていきたいと思います。
根気よく世話をしてあげよう
いきなりですが、土壌改良は簡単なことではありません。
一度、決まってしまっている性質を変えるには当然、時間と労力が必要です。
では、どのようにすれば粘土質の土は生まれ変わるのでしょうか。
基本的に粘土質の土には、堆肥や腐葉土を混ぜこむと性質が変わるといわれています。
堆肥や腐葉土には微生物のエサとなる有機物が含まれているので、栄養補給をした微生物が活発になり、土壌の性質を変えてくれるのです。
堆肥や腐葉土を混ぜこむときは、繰り返し行うことが重要です。
何度も行い、土の状態を見ていきましょう。
次は、バーク堆肥を使う方法です。
バーク堆肥とは、主に樹木の皮などを原料に作られた肥料です。
しかもバーク堆肥は、国が土壌の物理性改善を認めた唯一の堆肥であります。
腐葉土との大きな違いは、同じ草木でも使っている場所が違うということです。
腐葉土は字の通り、葉っぱが主な成分となります。
対するバーク堆肥は、木の本体(枝や皮など)が主な成分となります。
成分の違いでいえば腐葉土は窒素を多く含み、バーク堆肥は炭素を多く含みます。
土に栄養を与えるという点では腐葉土が適切ですが、今回のような土壌改良が目的の場合は、バーク堆肥が適切でしょう。
最後は、バーミキュライトです。
園芸初心者の方だとあまり聞きなれない名前ですが、保水性や通気性に優れているのが特長です。
水を吸収して空気を通す、この流れがあると土壌改良をサクサク進めることができますね。
まとめ
その他にも、土壌改良に使うことができるものはありますが、上記の3種類が主な材料です。
とにかく土壌改良には、根気が必要です。
土の性質は瞬時にはかわりません。
土に必要なものを混ぜこんで様子を見る、そしてまた混ぜこむ。
これを繰り返せば、土壌改良は可能です。
園芸では土にも愛情を持って作業をしましょう。