不足したらやばい?植物の鉄分不足が良くない理由とは

植物が成長していく上では様々な栄養素が必要となりますが、鉄分もその一つとされています。

では、もし植物が鉄分不足になってしまったらどうなるのか、不足しないための対策方法を解説していきます。

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植物が鉄分不足になるとどうなる?

人間も鉄分不足となると体に様々な不調が起こるとされていますが、それは植物にとっても同じだとされています。

では、人間にとっても必要不可欠な鉄分ですが、植物は不足してしまうとどんなことになるのか気になるところです。

多くの人がご存知のように、植物の多くは光合成をすることでエネルギーを作っており、それを成長の糧にしているのですがその光合成を行っているのが葉緑素です。

実はこの葉緑素を作るには鉄分は必要不可欠とされており、鉄分不足となると葉緑素が作られなくなります。

葉緑素が作られないということは、十分に光合成ができなくなることになり、それは植物の成長にも影響することとなるのです。

植物が鉄分不足かどうかを知る方法とは

では、植物が鉄分不足かどうかを知る方法としてはどんな方法があるのでしょうか。

植物が鉄分不足に陥っているかどうかを知るためには、やはり植物の様子をよく観察するのが良いと言えます。

鉄分不足になっている植物の葉の色は全体的に薄くなってしまうとされていますので、本来のその植物における葉の色と比較して薄かった場合には、鉄分不足となっている可能性が高いと言えるでしょう。

植物に必要な栄養素がいくらあったとしても、鉄分が不足してしまうと生育が制限されてしまうのと同時に、ミトコンドリアにおけるエネルギー生産も悪くなったり、窒素肥料をアミノ酸に変換する働きも失われてしまいますので、他の栄養素と同様にしっかりと鉄分を補給してあげるのが望ましいと言えるでしょう。

植物の鉄分不足対策について

では、植物が鉄分不足となっていることがはっきりしたら、その対策としてはどんなことをすればよいのでしょうか。

本来土壌にはたくさんの鉄分が含まれており、土壌の3~4%が鉄分とされていますので、普通に育てていれば鉄分不足となることは少ないと言えます。

しかし、土の中の鉄分というのは植物が吸収しにくいとされているため、植物たちは自分たちが持つ酸素の力によって吸収しやすい形に変えて、鉄分を取り込んでいるのです。

ただ、低温・低日照であったり植物の生育があまり良くない場合、あるいはpHが高い状態の土壌では余計に吸収しづらくなってしまいます。

その場合には、鉄分を吸収しやすくする肥料を使ったり、土壌をpHの低い状態にするなどして、工夫して鉄分不足を解消できるように努めることをおすすめします。

それでもあまり葉の色が濃くならない場合には、もしかしたら別の病気や問題の可能性もあるかもしれませんが、とりあえずは鉄分が十分に吸収できるように努めてあげることが植物の生育を考える上で大切なことなのではないでしょうか。

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