人間は身体に老廃物が溜まるとトイレに行ってそれを排出したり、汗などで胚珠することもありますが、植物においてはどうなのか気になるところです。
それを行っているのは植物の役目とされているのですが、根からはどんな老廃物が排出されているのでしょうか。
植物の体内の老廃物はどこから排出される?
私たち人間の体には老廃物を排出する様々な器官があり、それぞれその役目を果たしてくれていることで体が不調になることなく過ごすことが出来るとされています。
しかし、人間を始めとする動物と体の構造が異なる植物においては、老廃物を排出する器官があるのか気になるところです。
生きている以上、やはり体内に老廃物は溜まっていく一方と言えますが、植物はどのようにして体内に溜まった老廃物を体外に排出しているのでしょうか。
実は、植物は根から老廃物を排出しているというのですが、なぜなのでしょうか。
植物の老廃物が根から排出される理由
植物の老廃物は根から排出されると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
人間の場合、排出器官ははっきりしていますが植物の場合はそれが非常にあいまいとされています。
それに加えて、そもそも根は土の中から植物の成長に必要な栄養分や水分を吸収して、それを植物の体全体に送っているわけですが、老廃物も排出しているとは知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
それだけでなく、植物が老廃物を排出している器官は根だけではないとされており、葉からも排出しているとされています。
葉から排出される老廃物は主に水分とされており、根から吸収した水分のほぼ98%を蒸散という形で排出していると言われています。
そして、その根からも人間の尿に値する形で水分を排出しているとされているのですが、根から排出される老廃物はそれだけではないとされているのです。
どんな老廃物を排出しているの?
根は、人間や動物の尿と同じように根から水分を排出していると言われているのですが、それ以外にも排出している老廃物があるとされています。
どんな老廃物かというと、アレロケミカルという物質です。
アレロケミカルという物質は植物によって異なるとされており、どんな作用があるのかというと植物の成長を抑制する作用があると言われています。
なぜ、植物の根は老廃物としてアレロケミカルを排出するのかというと、その他の植物が自分の周りで成長しないように抑制するために、根から排出するとされているのです。
このアレロケミカルのような物質のことは他感物質と呼ばれており、実は老廃物ではなく生理活性物質とされています。
他の植物の生育の抑制になるだけなら良いのですが、実は自家中毒を起こす恐れもあるとされており、良く連作すると植物の生育が悪くなるのはこのせいだとも言われているようです。
植物の体というのは、人間が思っているよりももっと複雑な構造をしているのかもしれませんね。