ホトトギスと言えば、あまり園芸に詳しくなければ殆どの人が野鳥のホトトギスを思い浮かべるのではないかと思われますが、実は植物にも同じ名前が存在します。
では、植物のホトトギスとはどんなものなのか、種類などについて解説していきます。
ホトトギスってどんな植物?
ホトトギスというと、日本の歴史の登場人物の性格をそれぞれ例えた俳句を思い出す人も多いかもしれません。
しかし、ホトトギスは実は鳥だけではなく、植物にも同じ名前が存在することをご存知でしょうか。
ホトトギスは、日本原産の植物とされておりユリ科のホトトギス属に属する多年草です。
名前の由来は、まさしく野鳥のホトトギスからきているとされており、若葉や花弁には斑点模様が存在するのですが、それが野鳥のホトトギスの胸毛の模様と似ていることからその名前で呼ばれるようになったと言われています。
夏の終わりから秋の終わりくらいに小さな花を咲かせます。
種類はどのくらいあるのか
では、そんなホトトギスですが実際に種類はどれくらいあるのか気になるところです。
今現在確認されているだけでも、ホトトギスの種類は19種類もあるとされており、そのうちの10種類は日本の固有種とされています。
19種類の中でも、実に13種類のホトトギスが日本に自生しているのですが、中には絶滅危惧種に認定されている種類もあるとされています。
代表的な種類としては、山路の道中でよく見かけることがあることからその名前が付いたヤマジノホトトギスや、釣鐘型の黄色い可愛い花を咲かせるジョウロウホトトトギス、白い花に赤い斑点があるヤマホトトギス、九州の南西部に自生しているキバナノホトトギスなど実に数多くの種類が日本に自生していると言われています。
また、日本以外にも台湾や朝鮮半島などにも広く分布していますが、日本列島を中心に広く分布していることを考えても、やはりホトトギスは日本原産の植物と言えます。
ホトトギスの育て方は?
では、ホトトギスを育てたいと思ったらどのように育てれば良いのでしょうか。
日本原産の植物であることから、日本の気候には十分適応することが考えられますので、育てやすいのではないかと思われます。
中には育てるのが難しい品種もあるとされていますが、風通しが良いところであれば多少日当たりが悪良くてもマンションのベランダなどでも十分に育てることが可能です。
種から育てるのも良いですが、初めて育てる場合には失敗がないようにホームセンターなどで鉢植えを購入してくるのが一番簡単と言えます。
ホトトギスは、野鳥のホトトギスが霊長であることにもちなんで、生け花や茶花などに用いられることが多いとされている植物です。
品種ごとに花の色が異なったり、斑点の出方に特徴があるので、気に入った一株を見つけて育ててみるのも良いのではないでしょうか。