みなさんは園芸において、使う砂の種類がどれくらいあるか知っていますか?
園芸で使うときには、砂よりも土の方が使う頻度は高いですが、どれくらいの種類がありどのような特長があるのでしょうか?
今回は、園芸に使う砂と土の種類について、解説をしていきたいと思います。
土の種類を知ろう!
園芸で使う土には、大きく分けると培養土、基本用土、補助用土の3種類に分けられます。
培養土とは、すでに肥料や土をその植物や野菜に合った配合をした土のことで、そのまま使うことができます。
初心者の方には、とても使いやすい土でしょう。
基本用土と補助用土はその前の段階の土です。
基本用土半分に対して、残りは補助用土である堆肥などを加えると培養土になります。
基本用土には赤玉土や鹿沼土、軽石や水苔などがあります。
補助用土には堆肥や腐葉土などがありますが、この中の2つが園芸で使われる砂の川砂と山砂です。
では、川砂と山砂にはどのような特長があり、何を育てるのに適しているのでしょうか?
次は、川砂と山砂について詳しく解説をしていきたいと思います。
◯◯重視の砂
どちらの砂にも共通していえる特長は、水はけが良いということです。
まずは、川砂から詳しくみていきましょう。
川砂はその名の通り、川の底や河川敷にある砂のことです。
岩が川に流されて細かくなったものが基本的な川砂であり、丸い形をしていることが多いのが特長です。
川の下流よりも、有機物の少ない上流で採取されることが多く、採取地によってさまざまな名前が付けられています。
川砂は水はけが良く通気性も抜群です。
このことから川砂は、サボテンや多肉植物、ランなどによく使われています。
しかし、その分肥料や水のもちがあまり良くありません。
川砂には栄養分が含まれていないため、川砂に基本用土の中の他の土を混ぜて使います。
この川砂に似ているものが、山砂です。
山砂の基本性質は川砂とほぼ同じですが、水もちと肥料もちが川砂より良いというところが利点です。
しかし山砂は採取されるところが多く、その場所によって成分が違ったり、栄養分が違ったりするので使うときには注意が必要です。
また山砂は川砂と違い、粒の大きさが多いものや小さいものが混ざっていることがほとんどです。
山砂の方がどちらかといえば、土の性質に近いといえます。
山砂はある程度水もちも肥料もちも良いので、水はけが良いことを重視しない場合は山砂の方が使いやすい砂でしょう。
まとめ
どちらの砂を使うかは、育てたい植物や野菜によって変わってきます。
今回特に覚えておきたいのは、川砂も山砂も単体だけでは栄養分はないということです。
あくまでも補助用土という種類なので、土作りのベースで使うのではなく、少し加えて調整するというイメージで使いましょう。