みなさんは園芸において、土の性質を理解できていますか?
植物や野菜を育てる上で、土はとても重要です。
育てるそれぞれのものによって、土の性質にも向き不向きがありますが、何に重点を置いて土作りをすれば良いのでしょうか。
そんな中でも今回は、園芸の土に大切な保湿性のことについて、解説をしていきたいと思います。
土に大切な保湿性とは?
保湿性とは土が水分を保てる性質のことで、保水性とも呼ばれます。
園芸に使う土に大切なのは、保湿性と水はけの良さです。
保湿性が低い土だと水やりをしてもすぐに乾いてしまい、根が水を吸収することができません。
水はけが悪い土だと水分量が多すぎて蒸れてしまい、根が腐ってしまいます。
保湿性と水はけの良さは相反する意味ですが、この両方が備わっていることが良い土と言えるのです。
では保湿性の高い土とはどういうもので、自分で作ることはできるのでしょうか?
次は保湿性の高い土について、さらに詳しく解説をしていきたいと思います。
自分で作るとこだわれる!
多くの園芸初心者の方が、ホームセンターなどで売られているすでに配合済みの土を使っていると思います。
初心者のうちはその方が間違いもなく、確実に植物や野菜が育ちます。
しかし慣れてくると、自分で土を作ってみたくなるものです。
では何と何を混ぜれば、保湿性の高い土を作ることができるのでしょうか?
土を作る上で一番大切なのは、育てたい植物や野菜に合った土を作るということです。
ただ保湿性の高い土を作っても、品種によっては上手く育たないこともあります。
まずは自分が作る植物や野菜の特徴を知った上で、土作りを始めましょう。
では、実際に土を作ってみたいと思います。
まずは庭や畑の場合です。
庭や畑の場合はすでにベースの土がありますので、その土に必要なものを混ぜていきます。
一般的な庭や畑の土作りの方法としては、まずは苦土石灰を土がうっすら白くなる程度まき、しっかり混ぜ込みます。
そこから2週間後、次は堆肥を混ぜます。
堆肥は苦土石灰よりも多くまいてください。
こちらも、しっかり混ぜることが大切です。
さらに2週間経つと、植え付けに取りかかることができます。
このように、土作りには1ヶ月かかるということを理解しておきましょう。
次にプランターに使う土です。
ベースの土は保湿性を重視するのであれば、赤玉土を使います。
赤玉土に腐葉土を混ぜた土が、プランター栽培に使われる主な土です。
あとは育てるものや環境によって、バーミキュライト(保湿性を高める)やピートモス(菌の発生を抑える)、軽石(通気性を高める)を加えて調整をしていくと良いでしょう。
まとめ
園芸においては、保湿性と水はけのちょうど良いバランスが必要とされます。
解説の通り、育てるものによって好みの土が違ってきますので、一番大切なのは植物や野菜の特長をしっかり理解することです。
事前に調べて、育てたいものに合った土作りをしましょう。