植物の土壌を浄化する能力、ファイトレメディエーションとは

植物は光合成を行うことで酸素を放出して空気中を綺麗にするだけでなく、土壌を浄化する効果もあることをご存知でしょうか。

そこで、植物が土壌を浄化する能力であるファイトレメディエーションについて解説していきます。

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ファイトレメディエーションってどんなこと?

ファイトレメディエーションとは植物の力を借りて土壌を浄化することであり、生物などによる環境修復であるバイオレメディエーションの一つとされています。

人体に有害とされるカドミウムなどの有害物質というのは、一度土壌に入ってしまうとなかなか人間の手で取り除くのは難しく、放置すれば汚染されたままとなってしまい他のことに利用することはできなくなります。

しかし、植物の土壌を浄化する力を借りることで有害なカドミウムを排出して綺麗な状態にすることが出来るのですが、この植物能力を利用して重金属汚染土壌に栽培することによって土壌を浄化する技術のことをファイトレメディエーションと言います。

なぜ植物は土壌を浄化するのか

では、なぜ植物には土壌を浄化する効果があるのか気になるところです。

植物は土壌を糧に生育すると思っている人も多いと思われますが、土壌が汚染されていたら植物自体も弱ってしまい生育できないのではと思う人がいても当然でしょう。

実は植物には、重金属をたくさん吸収できる種類のものもいて。この能力を利用したのが植物における土壌浄化効果です。

植物たちは、土壌に根を張ることでその土壌に含まれている有害物質を除去や分解、そして削減することによって土壌を正常化してくれるのです。

植物の土壌浄化効果に適した植物は?

このように、植物は土壌浄化効果が期待できるとされていますが、植物の中でもどんな種類の植物が土壌の浄化に適しているのか気になるところです。

植物の土壌浄化効果が高い種類としては、いくつかの種類があるとされています。

まず一種類目がセイヨウカラシナです。

セイヨウカラシナは他の植物の3倍も多いカドミウムを取り出すとされており、それ以外にもセレンや鉛、亜鉛や水銀なども除去する作用があるとされている種類で、土壌汚染作用のある植物の種類としては代表的な種類とされています。

放射線汚染で一躍名前が知られたチェルノブイリの汚染も行ったとされていますが、その事実はあまり知られていないようです。

その他の植物としては、大量の水を吸収できるとされているポプラや、ディーゼル燃料で汚染された敷地に栽培されても耐性があり土壌を浄化するとされているヤナギ(ホワイトウィロー)なども土壌浄化に適した植物とされています。

植物のすさまじい能力は、私たちの生活にとって欠かせない非常に大切なものだということが分かるのではないでしょうか。

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