植物を長く育てていると、その葉っぱの症状を見るだけで病気の種類がわかると言われています。
では、葉っぱを見ただけでわかる病気の種類としてはどんなものがあるのでしょうか。
葉っぱに白色、赤色、黒色のいぼ状の斑点ができる
葉っぱの状態を観ることでその病気が判明する種類はあるとされています。
まず、葉っぱの表面に白色または赤色、黒色などのいぼ状の斑点ができる病気はさび病である可能性が高いとされています。
色の違いによって名前が異なるとされており、白さび病、黒さび病、褐さび病などがあるとされています。
いぼ状にできた斑点はやがて破れて、その中からさび粉のような胞子が飛散して植物全体に拡大していきます。
さび病の原因としては、多く分けて2通りあるとされており同じ種類の植物に寄生してその中で生活を繰り返す同種寄生菌と、2種類の植物の間を行ったり来たりしながら寄生して生活を繰り返す異種寄生菌とがいるとされています。
さび病は、ネギやニラ、バラやキク、ヒマワリ、ユリなど様々な植物に発症するとされています。
その2:葉っぱに白い粉がつく
植物の葉っぱを見ると何となく白く、まるで小麦粉をまぶしたような白さと感じた場合には病気の可能性が高いとされています。
葉っぱが小麦粉をまぶしたように葉っぱが白くなる病気としては、うどんこ病が考えられると言えるでしょう。
うどんこ病は特殊な病気ではなくどんな植物でもかかる可能性がある病気とされており、症状が進むと葉っぱだけでなく茎など植物全体が白くなると言われています。
うどんこ病となってしまうと光合成ができなくなるため、途端に元気がなくなり枯れてしまうとされていますが、原因としては土や落ち葉などにいる見えないカビとされており、風に乗って飛ばされて病気になってしまうと言われています。
その3:褐色や黒色の斑点ができる
葉っぱに褐色もしくは黒色の斑点が出ている場合には、斑点病という病気の可能性があるとされています。
こちらの原因も、糸状菌と呼ばれるカビの一種が原因で症状が出る病気とされており、葉っぱだけに限らず茎や枝などにも生じることがあるとされています。
始めに、葉っぱに灰色や褐色の斑点ができ始めそこから症状が進むと拡大していきます。
原因菌としては2種類の菌が考えられるとされており、糸状菌の場合は病斑の裏に粉状のカビが生えていることがあり、細菌性の場合には葉っぱに水がしみたような柔らかくなった病斑が出るとされているようです。
このように、葉っぱの症状で病気の種類がわかることもありますので、常日頃からいつもと違うところがないか観察しておくのが良いでしょう。