植物はただ育てるだけではなく培養することが出来るとしたら、やってみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、植物を培養することの意味とその方法について解説していきます。
そもそも培養って何?
植物を培養することで様々なことに活かせることもあるとされており、中には試してみたいと考える人もいるかもしれません。
植物を培養する方法について知りたいと思う人もいるかもしれませんが、それを考える前にまず、そもそも培養とはどんなことなのか気になるところと言えます。
植物に限らず、動物に関しても生き物のすべては一つ一つの細胞から成り立っており、それがいくつも集まることによって一つの集合体としての体を成り立てています。
培養とは、様々な方法を用いてその体から細胞を取り出して、生体外においても生かしていくことを指します。
植物においても培養する技術があり、それが数多くのことに活かされていると言われていますが、実際に植物を培養することにはどんなメリットがあるのでしょうか。
植物を培養するメリットとは?
植物は一般的に茎や葉っぱ、根などの構造がある前提でその体が成り立っています。
植物の細胞の一部を取り出して植物培養細胞として培養すると、細胞はどんどん増え続けていきます、
しかし、多くの人がお分かりの通り、取り出した細胞はあくまで葉や茎の一部ですので私たちが知る一般的な植物の形をしているわけではありません。
それでも一度培養した細胞は植物培養細胞の塊となって、どんどん増えて続けていき、他の植物と同じように生命活動をしていくとされているのです。
植物の体からは薬や香料、色素や樹脂などから、様々な物質を作ることが可能ですが普通の植物からそれを取り出す場合にはほんの少ししか取れなかったり、有用物質を作る物質の量に限界があるなどして、十分に欲しいだけの量を得られないこともあると言えます。
植物培養をしてその細胞を増やすことで、本当に取り出したい部分の有用物質を十分に取り出せることが可能になるのが、植物を培養するメリットではないかと考えられます。
植物の培養方法について
今度は植物の培養方法について解説していきます。
植物の培養方法と言ってもいくつか方法があるとされていますが、前述したような方法が非常に簡単と言えるのではないでしょうか。
まず、葉や茎などの一部の植物細胞を取りだしたら、植物ホルモンや栄養分などを、かんてんでできた培地に補給して植物が十分に成長できる分の環境を用意していきます。
植物から取り出した培養細胞がその培地に根付くことによって、培養された植物細胞はどんどん増えて続けていくのですが、ここで一つ問題が発生します。
植物培養細胞は、放置して問題のない種子などと違い、成長するだけの条件がそろっている環境では果てしなく増え続けていきます。
そのため、定期的に細胞を切り取って他の培地にうつす必要があるとされているようです。
もちろん、これ以外にも植物の培養方法があると思われますが、その人が一番やりやすい方法で行ってみるのが良いのではないでしょうか。